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便利な資料室談話集

便利な資料室

スリープロ株式会社代表取締役社長・高野 研さんとの対談集

第11回「経営資源について-ひと(4)-会長」

佐久間:

社外の支援についてお話を伺っていますが、高野さんからは、「7割が社内での努力だとすれば3割はこういった社外の方々の支援が大きかったのかなあなんて思っています。」なんていうご発言もありました。
そうした応援者の代表格がこの対談第6回でも触れさせていただいた竹中会長であるわけですね。

高野:

はい、創業から資金を提供してくれ、色々な失敗や資金難の中でも何とかかんとか遣り繰りしてくれた恩人ですから、僕にとっては親のような、親以上のような 存在です。未だによく、「元々はどういう御関係ですか」って聞かれますが、全く何の関係もなかった人なんです。そんな方がイチ学生に何千万もの資金を預 け、好きにやらせてくれたことは大きかったと思います。また、そうは言いながら会社の成長のために、引くべき所をきちんと決断して頂き、お決め頂いたこと も大きかったです。
普通、会社としては上場できそうな状況になったのに、最後の最後、オーナーの踏ん切りが付かず上場できなくなり、会社が衰頽していくなんて話もよく聞きま す。そういった意味では、今まで自分が持っていた地位や名声を捨ててでも会社を大きくするんだという一番、大人の対応を頂いたんだと思っています。この方 の応援あってスタートした事業ですから、この方に、お前と組んで損した、やって損したと思われることが僕にとっては一番屈辱的な事ですから。公開を果たし た後、お会いして、「いやーおめでとう、おれも嬉しいよ」って言ってくれた瞬間は何とも言えないくらい嬉しかったです。

佐久間:

確かに公開時点では、竹中会長は、代表権なしの取締役会長ですものね。
当初、社長でいて、高野さんが専務。そこから会長、社長で二人が代表権ありにして、その後、会長の代表権を抜く形で、きれいに委譲してきたことが有価証券 報告書などから読み取れますね。少なくともエンジェルの支援でできた会社がマザーズまで行けたというのは、日本のベンチャー支援業界がもっと注目すべき事 柄です。「日本のジム・クラーク」(ネットスケープ社をエンジェルとして興した)という肩書きで讃えてあげないといけないでしょうかね(^_^)。
ま、高野さんはまだまだ本業に励んでもらわないとスリープロが伸びないんですが、竹中会長には講演依頼とかあってもよかったりして。

高野:

僕が宣伝も兼ねてメディアや講演に出るのと違って、竹中の場合はそういうのに出たがらないのがまた、“らしさ”だなあなんて勝手に感じています(笑)。
何度かメディアの取材もあったんですが、「君が出たらいいよ」なんて言って出ようとはしません、こういうのこそ格好良さだなあなんて最近思ったりしています。まだまだ見習うことが沢山ありますね。

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