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便利な資料室談話集

便利な資料室

スリープロ株式会社代表取締役社長・高野 研さんとの対談集

第8回「経営資源について-ひと(1)-金山さん」

佐久間:

前回の最後に、「人を使ってビジネスをやらねばいかんと痛感した」というお話がありましたが、今回からは「経営資源」とりわけ人的資源について、しばらくお聞きしていきたいと思います。
取締役会長の竹中さんの話には触れましたので、常勤取締役のお二人、下山さんと金山さんについていかがでしょうか。
入社は金山さんが先で、平成11年9月入社ですね。売上高3億7900万円になろうというとき。

高野:

そうですねー、懐かしい。ちょうど、いわゆる汚いガレージビルからようやく、オフィスビルっぽいビルに移転した直後だったです、いまだによく覚えています。
当時はよく、スリープロは学生サークルみたいだねと言われていました(いまだに言われるときがありますが……)。その雰囲気は、確かに随所にあったんですね。夜中まで会社に残ってそのまま泊まってみたり夜な夜な社内で演奏会して翌日は半分寝ぼけていたり……。

佐久間:

演奏会って、なんですか?

高野:

やっぱりこういう組織の時って社会人になってない人が集まるんです、特にうちはそういう傾向が強くて、ギタリストだバイオリニストだ、オーケストラだのを目指している方が多かったんですね、夜、仕事をしながら煮詰まったときは演奏会、のはずが常に演奏会でした(笑)。
そういう雰囲気から、金山さんが入ってみんなをリードすることで一歩大人に、社会人の第一歩を歩んだ気がします。
まず始業時間までに会社に来る、大きな声で話す、時間になったら帰る、お客様ときちんと対峙する、といったまあ当たり前のことばかりで何だかこうやって言 うには少し恥ずかしいことばかりですね(笑)。ただ、やっぱり学生ベンチャーやネットベンチャーといわれる会社ってそういう当たり前のことが出来ているよ うで出来てないのですよね、始業時間に電話したら誰も出ないとか、平気でお客様の予定を変更させたり……。

佐久間:

その後ですよね、一時期、朝礼とかやっていましたよね。あれは、竹中会長の進言かなと思っていたんですが、もしかして金山さんの功績ですか?

高野:

そうですね、竹中はそういうところは寛大でした。おい電話出ろよ~と言いつつ、そういう学生らしさみたいなものを大切にしたらよいのじゃないかと未だに仰る方なので……(笑)。

佐久間:

(金山さんの)リクルートとマクドナルドにいらしたという経歴からか、雰囲気盛り上げてぐわぁーと推し進めたり、大勢のモティベーションの結集みたいな部分ですごいなと思うんですが。

高野:

そういった中で金山さんが学生の文化、ノリは大切にしながらも彼等の(私も含めた)モチベーションを上げつつ、社会人として当たり前のことをやろうという企業としての第一歩をスタートさせてくれたのかなあと思っています。

佐久間:

そういう意味で、高野さんよりずっと年上の人が入社した意味は大きかったんですね。

高野:

普通に立ち上げたベンチャーだと、ここらあたりの規模、売上高でひと段落してしまい、成長が鈍化してしまった気がします。そういう意味ではみんなと年も違 う、言うことも違う、考えも全く違う人が入ったことで、よく言えば刺激的に、悪く言えば異分子が入りこんで、組織が少し組織らしくなったんじゃないかなあ と思っています。
そしてなお且つ、うまく若いスタッフを盛りあげるモンだから、勢いとムードでじゃんじゃか何でも出来ることをやっていた気がします。売上2倍成長じゃ当た り前だ~、まだ足りない! とか、ある時は自社商品の宣伝にサンドイッチマンの格好で山手線を回ろうかと画策したり……社会人になりつつ学生のムードを上 手く活かしていた気がしますね(笑)。

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