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便利な資料室談話集

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勉強会「ベンチャーへの転職」の抄録

【第8回】 質疑応答3「実録、ベンチャー成長の過程で」

辻口:

(辻口氏の話の続き)
あと、ベンチャーの組織を数多く見ていると、社長が目いっぱい頑張ってまとめ上げることができる人数というのは30人が限界なんです。社長対社員、1対多 という形の組織で見てみると30人ぐらいまでが精いっぱいで、それより多いとやっぱりかなり苦しい。ベンチャーの成長でよくあるのは、30人超してしばら くすると、また減るんです。そこで、ああ、ちゃんと組織を作らないといかんなと社長が思って組織をつくってからまた増え始めるというのが結構あるんです。 結構多いです。30人ぐらいまで行ってから1回減ってまた増える。1対多でいうと30人ぐらいまで、これは結構多いんですね。

また具体例で、ある会社でやっぱり30人規模になって、そこは社長が実にしっかりとした営業マンだったんですけれど、やっぱり自分の右腕が欲しい、という 依頼があった。社長は47~48歳ぐらいだったです、当時。営業員は大体30歳以下の27~28歳とか、若手ばかりです。自分のかわりになる人が欲しい、 と言う依頼を受けて、ある大手の会社にいて年齢が40歳、すごくしっかりとした方がいらして業界の経験もよくおわかりだという、非常にいい方をお連れして お引き合わせして、彼も納得をして入社したんです。ところが半年ぐらいして急に社長から電話がかかってきて、「実はね、あいつやめることになったんだ よ。」「え、あいつ? あいつなんて言い方してなかったな」と思って、すっ飛んでいって、話を聞いたら、急に会社に出てこなくなった、という。

ただ、片一方からの話だけ聞いてると本当の所はわからないので、辞めた本人のところに行って話を聞いてみたら、そこは建築関係の会社なんですけれど、いわ ゆる役人にこれですね、袖の下をやって仕事を取っているんです。それを初めのうち社長は隠していて、いやー、何となく受注が入るんだよー、なんて言ってた んですが、よくよく話を聞いてみると袖の下を。本人は大企業出身ですし、そんなところをあまり見ていなかったので、そういう法律に反する事を自分がやれと いうふうに言われると、ちょっと私はできませんと言う事で、いきなりやめちゃった。で、やめ方としてはちょっと問題があったんですが、本音としてはそうい うことなんです。社長はそんなこと言わないですね。実際に私も御紹介するに当たってそういうことは聞いてなかったです。社内でも社長とごく一部しかそうい うことをやっているということは知らなかったんですね。

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