佐久間税務会計事務所

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ベンチャー企業の経営管理

東京総研株式会社主催
「第20回 未公開株式研究会 テーマ:ベンチャー企業の経理の仕組み・作り方」講演録
T- 1 ベンチャー企業の経営管理・経理体制の構築の必要性

本日のテーマを選んだのは、私が昭和61年に会計士の試験に受かって以来十数年、一般に株式公開準備のテキスト等で言われているような、経営管理・利益管理ができるような管理体制という立派な部分と少し違ったところで、むしろ経理体制とか管理体制を破綻させないという意味合いでの体制の構築、これがどうも必要なのではないかなと思うことがしばしばあったからです。


最近、実際にパソコン販売のベンチャー企業、アキアがカシオの傘下に入るという話もありました。その記事が出ていたVenture Clubという東洋経済新報社の雑誌から簡単に説明してみますと、「在庫部品の評価損、製品在庫廃棄損が発生し、1億4400万円の赤字(推定)に転落」したが、元取締役が「管理体制を固めていれば赤字にはならなかった」、「在庫管理、経理などの情報システムが機能していない。人材もいない。投資をしないとダメだ、と何度も忠告したが、飯塚さんは聞き流していた」(1999年4月号47ページ)と、発言したというようなことが記事の中にあって、私が「勝手な推測をするなら原因はファブレスを捨てたことによる過大投資か不良資産の発生のいずれかであり、経営管理体制の弱さないしは崩壊があったということになろう」と推測したのが、ズバリ当たっていたということです。
一般にベンチャーの破綻と言うと、オーナー企業で経営については素人の技術屋社長が、ベンチャーキャピタルその他から金をジャブジャブもらったもので過大投資に走ったという話が多かったようですが、アキアの飯塚さんというのはデルコンピューターの日本での立ち上げをした方で、その前も外資系コンピューター会社でコンピューター業界にも詳しく、経営者としての経験も積まれていた方で、そういう会社ですら破綻する、という点がやはりショックだったと思っております。

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